姉貴と入学祝い

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俺が入学式を終えて校門を出ると、爽やかな水色の軽自動車が止まっていた。運転席には大学生になった姉貴が乗っていた。 「光流、迎えに来ちゃった」 「ちゃんと家分かってるよ」 そう言いつつ、俺は車の助手席に乗った。 「だってつまんないんだもん。ついでに買い物もしたいし」 「はぁ!?また冷蔵庫空っぽなのかよ!?」 「しゅっぱーつ」 俺の叫びなんか無視した姉貴は、子供の様な声を出して車を進めた。 近所のスーパーまでの道のり、車の中では姉貴の好きな漫画のキャラクターソングが流れていた…。
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