姉貴の休日

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休日の午後、俺が部活から帰ると姉貴がまだ寝ていた。起こすと、それはそれで面倒なので、二人分の昼飯を作って俺だけ食べた。 しばらくすると、姉貴がのっそり起きて来た。寝過ぎで顔がむくんでいる。 「おはよ~」 「何がおはよ~だよ。とっくに昼過ぎてる」 「うん…ごめん」 俺がそっぽを向いて言うと、姉貴はしゅんとしてしまった。 「まあいいや。食えよ」 今度はきちんと姉貴を見て言うと、 「ありがとー」 と言って、姉貴は俺の作った炒飯をペロリと食べてしまった。相当腹が減っていたらしい。 「洗い物しとくね~」 俺が飯を作ると、必ずと言っていいほど姉貴が皿を洗う。 もしかして罪滅ぼしか…?
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