辞世の歌

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    あふときは  かたりつくすと   おもへども     別れとなれば      のこる言の葉   大石主税(ちから)良金     -辞世の歌- とても素晴らしい歌で 何歳の方が 詠んだ歌なのだろうと 思っていたら 私達と変わらない 少年が詠んだ歌だったのです そう 彼は大石内蔵助さんの長男 四十七士の一人でした 享年16歳 彼の歌を知り 私の歌の世界観が 変わったと云っても 過言ではありません 最期に心を占めたのは 主君の仇を討てたことでも 武士の誇りでもなく 家を出た時が 今生の別れとなってしまった 母と兄弟達のこと だったのかも しれませんね😢 こんなに若い少年が 武士道の為に 命をかけなければならなかった 時代― 私達はなんて 幸せな時代を生きているん だろう‥. 今は静かに 彼らのご冥福を 祈りたいと思います
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