序章

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「平和ってのも奉先みたいな武官にとっては暇だね~」 「だったらどっかの黄巾党を潰しに行ったらどうだ?」 ――ついでに名声も得られるしな 「お義父さんが許してくれないんだよ~……それに~」 「それに?」 「奉先近隣の地理分かんないから迷子になっちゃうよ~」 ――いくらバカでも近隣くらいなら把握してると思ってたが 「な~に~、そのバカを見る目は~?」 「うわっ!ちょっと待て!!書簡が崩れるだろうが!!」 怒った奉先が後ろから俺に飛び掛かってきた。 俺は椅子に座っているため有効な抵抗はできない。 「失礼します!」 さらにタイミングの悪いことに伝令が入ってきた。 この惨状を見た伝令は…… 「し、失礼しました!!」 即座に退出……って待て!! 「よ、用件はなんだ!?……だあぁ!そろそろ離れろ!!」 「やっだよ~ん、公台が謝ったら離れたげる」 奉先が後ろから前に移動してきた。 「わかった、わかった!すいませんでした、呂布殿!!」 「……字で呼ばなかったから失格!!」 「ちょ、待っ……ぎゃあああ!!」
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