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「火津刃~起きろ~」 下の階からお兄ちゃんの呼ぶ声 ぬくぬくと温かい布団から這い出て自分の体を抱きしめる様にして階段を降りる 「さむい…」 「お前も学校なんだから早くしろよ」 そう言ってお兄ちゃんは私の前にココアを置く 「は~い」 未だ眠気がとれない私はココアをすすりながら気の抜けた返事をする 「じゃあ俺は仕事に行ってくる」 お兄ちゃんは私がココアを飲みのを見届けてから玄関に向かう ココアを置いて私の前には目玉焼きと食パンが置いてある 一般的な朝食 「玄関まで送る!」 ガタッと椅子を乱暴に引いて玄関までダッダッダッと音を発てて走る お兄ちゃんはいいよと背を向けながら言うが無視しておもいっきり抱き付く お兄ちゃんは「おわっ」と口にし私の勢いに耐えきれず足を2、3歩前に出す 「火津刃、お前は人より【強い】んだから俺の体が保たない」
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