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「黒田くんは優しいね。いつも私の相談に乗ってくれるし」
優しいのはお前にだけだけどな。
カフェに着くと女の客が俺に注目する。
「何、あの男の子…。めっちゃかっこいい…」
「隣の子、彼女かなぁ?」
椎蘭も視線を浴びて、少し居心地悪そうに肩を竦めている。
案内された席に座ると、椎蘭は小声で俺に話し掛ける。
「みんな私と黒田くんが付き合ってるって勘違いしてるね?」
苦笑いで言う椎蘭に、俺も苦笑いを返すことしか出来なかった。
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