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「つまり……笑顔の黒田さんが好きなんです。ずっと好きで……でも、彼女いたみたいだから…」
――椎蘭のことか。
「一度だけ彼女さんと歩いてるの見たことあるんですけど、すごく幸せそうで…。あんな笑顔を向けられている彼女さんがすごく羨ましくて…」
確かに、椎蘭といると幸せで、自然と笑っていたかもしれない。
「……あのさ。名前知らない人に告白されても、なんとも言えないんだけど」
「あ、そうですよね…。私、相川乃依(アイカワ ノイ)です。この近くの中学に通っています」
―――ん?今何て言った?
「お前……中学生?」
「はい、中3です」
……待て。
本気で混乱してきた…。
俺の許容範囲はギリギリ高1までだ。
さすがに中学生と付き合えるはずがない。
「悪いけど、俺…中学生には興味ねぇ」
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