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「…やばい。もう一回言って」
「えっ…?あの………大好き、です…」
「…もう一回」
「えぇっ…?」
コイツのこと、困らせたいって思ってる俺は変なのか?
…ほら、あれだよ。
恋ってヤツだ、これ。
椎蘭といた時とは違う感じだけど、俺はもうコイツに……相川乃依に落ちてた。
「もう……私にだけこんなに好き好き言わせて…」
尖らせる唇に軽くキスを落として、コイツが好きだって言ってた俺の“笑顔”を向けてやる。
「俺も好き、乃依のこと」
「へっ!?名前っ……ってゆうか、好きって…!」
もう、こうゆう反応も全部含めて好きだ。
「お前さ、自分のこと貶してるけど、お前は可愛いよ」
「黒田、さん…」
指先で乃依の顔を辿っていく。
「肌だって白くて、髪も綺麗だ」
自分でも気持ち悪いくらいキザな台詞を言ってる気がする…。
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