373人が本棚に入れています
本棚に追加
「先生の好きなタイプ、教えてください」
放課後の保健室。
俺の目の前で真剣な顔をして俺に問い掛けるこの女。
「ナイスバディのセクシーお姉さん」
「嘘つき!それは池崎先生のタイプでしょ?私が聞いてるのは水城先生のタイプ!」
“水城先生”は、俺の友達。
つーか、親友。
湊のことを聞いてくる目の前の生徒は瀬戸椎蘭。
多分…ってか、絶対に瀬戸は湊のことが好きだ。
態度や表情でわかる。
「…知らねぇよ、湊の好きなタイプなんて」
「えー!役立たずー」
「……。もう帰れ」
勝手に押し掛けてきて勝手に質問して勝手に役立たずとか言って…。
「冷たいです、池崎先生。水城先生なら紅茶とか出してくれるのに」
「なら湊のとこ行けばいいだろ?俺は湊ほど優しくねぇよ」
「……だって、緊張しちゃうじゃないですか。水城先生と2人っきりなんて…」
意外と可愛いとこあるんだな。
最初のコメントを投稿しよう!