保健医の憂鬱。

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「先生の好きなタイプ、教えてください」 放課後の保健室。 俺の目の前で真剣な顔をして俺に問い掛けるこの女。 「ナイスバディのセクシーお姉さん」 「嘘つき!それは池崎先生のタイプでしょ?私が聞いてるのは水城先生のタイプ!」 “水城先生”は、俺の友達。 つーか、親友。 湊のことを聞いてくる目の前の生徒は瀬戸椎蘭。 多分…ってか、絶対に瀬戸は湊のことが好きだ。 態度や表情でわかる。 「…知らねぇよ、湊の好きなタイプなんて」 「えー!役立たずー」 「……。もう帰れ」 勝手に押し掛けてきて勝手に質問して勝手に役立たずとか言って…。 「冷たいです、池崎先生。水城先生なら紅茶とか出してくれるのに」 「なら湊のとこ行けばいいだろ?俺は湊ほど優しくねぇよ」 「……だって、緊張しちゃうじゃないですか。水城先生と2人っきりなんて…」 意外と可愛いとこあるんだな。
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