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そのままの流れでキスしようとすると……
「ヒューヒュー!ラブラブだなぁ、お二人さん!」
「校門で盛ってんなよ、臨吾~!」
周りの冷やかしにキスを中断する。
「うっせぇな、散れ!」
イライラしながら乃依の手を引っ張って校門を出ようとすると、1人の男子の言葉に足を止める。
「てか、あの彼女って中学生?意外と胸デカくね?」
ニヤニヤしながら乃依の胸を凝視している。
「Cカップくらい?いや、Bか?」
「いや、Eはあるんじゃないか?」
周りの男子も寄ってたかって胸の話に参加する。
俺はソイツらのところまで早足で行き、低く呟く。
「残念。乃依はDだ」
そう言ってまた乃依のところに戻り無理矢理、乃依の肩を抱き寄せて校門を出る。
「黒田さん?怒ってるんですか?」
「…なんで?」
「いえ……声がいつもより低いので」
ああ、そうだろうな。
実際、怒ってるし。
「さっきの奴らが乃依の胸見て何カップか話してるのムカついたから、正式なサイズ教えてやった」
「えぇ!?」
乃依は俺から無理矢理離れて胸元を隠した。
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