俺と私とあの子。

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走って走って、ひたすら走った。 低い位置でツインテールにしていた髪の毛はぐちゃぐちゃで、履いているソックスもずり下がっている。 こんな醜い嫉妬……すごく嫌だ。 嫌われたかなぁ…? 最初から無理だったんだよ。 黒田さんはすごくかっこよくて、私なんかが手の届くような人じゃなくて……釣り合うところなんて1つもなかった。 楽しかった思い出だけ、しっかり心に閉じ込めて、全部忘れよう。 そして、もう黒田さんを解放してあげよう。 例え黒田さんの元カノに彼氏がいたとしても、黒田さんのこと応援したい。 黒田さんが好きだから。 幸せになって欲しいから。
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