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強制的に初海と付き合わされてから1週間。
毎日、放課後は校門まで迎えに来ては一緒に帰るを繰り返す。
私の家まで送ってくれるのはいいんだけど、家の前で毎回キスを迫ってくるのにはうんざりする。
さすがにキスなんて出来ないから毎回うまく躱すけど。
「なぁ、椎蘭~。なんでチュー断るんだよー」
「なんで初海とキスしなきゃいけないの?」
「えー、俺の彼女だろ~?チューくらいするっしょ」
初海の言葉にムッとする。
「私は初海の今までの彼女とは違うの。キスしたいなら他あたってよ」
そのまま初海に背を向けてさっさと家に入る。
――私はそんな軽い女じゃないっつーの。
イライラしながら部屋に入り、ベッドに飛び込むと布団を頭まで被った。
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