ハッピーバレンタイン!

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「なぁなぁ、メグ!」 「……何?」 ニコニコ笑いながら開いた手を差し出す初海。 「……」 この手が何を意味するのかサッパリわからないから、黙ってその手を見つめる。 「……メグ」 「だから、何?」 「ん」 そう言ってさらに手を突き出してくる。 「は?」 「……メグ、本当にわかんないの?今日何の日か」 今日? 普通の平日じゃん。 「知らん」 眉間にシワを寄せてそう吐き捨てると、初海は頬をプーと膨らませる。 「もういい。メグが気付くまで喋ってやんないからなっ」 あーあ。 拗ねちゃった。
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