過去と古傷と穏やかな癒し

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太陽がなんと言おうと乙樹はオレのイトコであり親友だ。 購買でオレはイチゴオレにコーヒー牛乳、牛乳の三本、太陽はリンゴジュースとオレンジジュースの二本を買った。 っていうか、リンゴジュースにオレンジジュースって、ガキかよ。 「餓鬼ってなんだ、餓鬼って」 「心を読むな。プライバシーの侵害で訴えるぞ」 「声に出てんだよ、ばかやろー。翼だって牛乳関連ばっかりじゃねーか。ちび」 このバカはオレにとって一番言ってはならない事を言った。 命知らずめ。 「はぁ?そのちびにバスケで負けた178㎝はどこのどいつだ?あぁ?」 「ぐっ…………!」 オレは何も悪いことはしていない。 ただ、ちょっと生意気なバカが突っかかってくるから退治しただけだ。 「ほら、頭空っぽのバカ野郎。さっさと体育館行くぞ。早くしろよ、第2は遠いんだからよー」 第2体育館は第1体育館より100メートルは離れているから、遠いんだ。 ちなみに第1体育館は校舎と隣接してるぜ。 始業式とかは全部第1体育館でやるから校舎と隣接していた方が、なにかと都合がいいらしい。
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