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太陽からのフリースロー。
やはり一本目だからか、太陽は慎重にうとうとしていた。
「……なぁ」
太陽はシュートをうちながらオレに話しかけてくる。
オレは、わざと太陽に返事をしなかった。
する必要が、無かったから。
「そろそろ、話しちゃあくれねぇのか?
「…………なんで、そこまでオレの過去にこだわるんだ?」
自分から過去を話してやるとか持ちかけたくせに、こんなこと言うのは卑怯だって、そんなことくらい、わかってる。
でも、聞きたいから、とかの理由だったら、いくら太陽でも話したくは、ない。
「……なんとなく、ってことにしちゃあ、ダメか?」
「お前にも理由があるってこと、な」
オレはゴールに向かってボールを投げた。
よっしゃ、入った。
オレの心は、もう決まった。
「いいぜ、太陽。話してやる。あと、勝負とかへんな理由つけなくても話すぜ?」
「あ、はははー。……じゃあ、壁にでも寄りかかりますか」
「あぁ」
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