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佐々木はオレの目をじっと見ていた。全然そらさないから参る。
結局、転校生の佐々木に今までの嘘を見破られ、その事実を佐々木に話さなくては、ガン見は止めないらしい。
困ったものだ。
「わかったよ、嘘だよ。出来るよ、バスケ」
オレがあきらめて佐々木に言うと、佐々木はぱあぁっと目を輝かせてきた。
「じゃあさ!翼の友達にもそれ言って、一緒にやろうぜ!過去に何があったかなんて知らないけど、バスケやってたら忘れちまうよ」
佐々木はそう言うと、オレを友達のところに連れていき、オレがバスケをできることを話した。
隠してたことを軽蔑されるかと思ったけど、全然そんなことは無くて、逆に怒られた。
「人数少なくて大変だって言っただろー?!早く言えよ!」
「わ、わりぃ……」
ホント、いい友達を持ったと、幼いながらそう思った。
この時遊んだりバスケをやったメンバーで、クラブに入り、大会で優勝したり。
そのメンバーがJr.選抜に選ばれて、出た大会でまたもや優勝し、オレがMVPを取ったのは、また別の話。
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