過去と古傷と穏やかな癒し

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再び兼城高校―――― 「…………って訳。わかった?」 「うん。わかった」 オレは太陽に一通り話し終えると、ずっと手に持っていたバスケットボールを弾ませて、シュートをうった。 もちろん入った。 当たり前だよ。 昼休みから話し始めたと言っても、ほとんど過ぎていたから、もちろんもう5時間目は始まっている。 5時間目の授業はなんだったか。 ……数学?いや違うな ……あ。 わかった。LHRだ。 そういえば、朝来たときに先生が、5時間目は来月ある校外学習について連絡や決めることあるって言ってたっけか。 ま、いいや。 抱えてたこと全部言えてすっきりしたし、心なしか、体が軽い。 今日の放課後も、部活頑張らねーとな。 …………校外学習どこ行くんだ? 某有名ネズミのいるランドです。 あっそ。 「太陽、今から教室いくか?LHRなんだけど」 「えー?連絡事項なら天に聞けばいいじゃん」 「それもそうか。じゃあ一対一やるか」 「おう!」 今いるメンバーで、必ず全国に行きたい、そう思う。 Fin.
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