過去の栄光は優しい思い出

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「よし。食べましょ」 「はい、いただきます!」 天ちゃんは美味しそうに食べてくれてるみたいだ。 ……演技かなんかじゃないといいんだけどなぁ。 私あまり料理って得意じゃないし、やっぱり不味いんじゃあ……?! ちょっと不安になって、天ちゃんに聞いてみることにした。 「天ちゃん、ご飯、不味くない?」 「え?めちゃくちゃ美味しいですけど。なんでですか?」 あ。 なんか素で言ってくれてるっぽい。なんか安心。 「ううん。私、あまり料理得意じゃないから、不味かったら悪いなーって思って」 「不味いなんてとんでもない!スッゴク美味しいですよ?お母さんのより美味しいかもー」 あ。 またまた発見した。 麻恵と似てるところ。 天ちゃんって意外に、毒舌なんだなー。 朝食を食べ終え、片付けをしてから、私と天ちゃんはちょこっと部屋を移動した。 移動した場所は、書斎。 あそこには、バスケ関連とか怪我の治療関連の本や資料が沢山おいてある。 だから、天ちゃんだからこそ、その資料たちをみてほしかった。 見て、マネージャーの仕事に役立てて欲しいし、なにより、怪我をしても、諦めないでほしかったから。
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