35人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
「よし。食べましょ」
「はい、いただきます!」
天ちゃんは美味しそうに食べてくれてるみたいだ。
……演技かなんかじゃないといいんだけどなぁ。
私あまり料理って得意じゃないし、やっぱり不味いんじゃあ……?!
ちょっと不安になって、天ちゃんに聞いてみることにした。
「天ちゃん、ご飯、不味くない?」
「え?めちゃくちゃ美味しいですけど。なんでですか?」
あ。
なんか素で言ってくれてるっぽい。なんか安心。
「ううん。私、あまり料理得意じゃないから、不味かったら悪いなーって思って」
「不味いなんてとんでもない!スッゴク美味しいですよ?お母さんのより美味しいかもー」
あ。
またまた発見した。
麻恵と似てるところ。
天ちゃんって意外に、毒舌なんだなー。
朝食を食べ終え、片付けをしてから、私と天ちゃんはちょこっと部屋を移動した。
移動した場所は、書斎。
あそこには、バスケ関連とか怪我の治療関連の本や資料が沢山おいてある。
だから、天ちゃんだからこそ、その資料たちをみてほしかった。
見て、マネージャーの仕事に役立てて欲しいし、なにより、怪我をしても、諦めないでほしかったから。
最初のコメントを投稿しよう!