過去の栄光は優しい思い出

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「小鳥遊さんか。じゃあ2人一辺に私が教えようか」 「「お願いします」」 ちょっぴり不服ではあったけど、私は小鳥遊と一緒にお願いをした。 入部して1週間が経ったころ、私と小鳥遊は部内のルールなどをちゃんと覚えていった。 そして、1週間が経った頃には、私達以外の1年生も何人か入部していた。 でも、実力は私と小鳥遊が頭5つ分くらい飛び抜けてて、先輩と1対1をしても負けないくらいだった。 だからだろうか。 私と麻恵が、あんなにもお互いをライバル視していたのは。 私たち2人のライバルは、決して“好敵手”とは書かない。書くとすればおそらく、“邪魔者”だと思う。 「なんで先輩にパスするわけ?!私フリーだったんだけど!!」 翼と同じで、SGだった私は、パスする場面も多かった。だけど、麻恵には絶対にあげなかった。 プライドで。 「先輩にパスした方が確実に点がはいると思ったからアンタにはパスしなかったの!!パスが欲しいなら確率高くしなさいよ!」 「なんだと、てめぇ……」 私と麻恵は、1年の頃からユニフォームをもらってたし、試合にも出てたからね。練習でやる5対5のミニゲームは毎回のように同じチームにされてた。
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