過去の栄光は優しい思い出

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喧嘩の毎日で、でもちゃんとチームプレイをして。 私達は、喧嘩をしながらもチームに貢献していった。 だけど、先輩の中には年下が試合に出るという、事実が信じられない人もいた。 そんなとき、私達は先輩に体育館倉庫に閉じ込められてしまったんだ。 「あんのクソババァ共、出たら覚えてろ……。心身共にズタズタにしてやる」 これを言ったのは、麻恵じゃなくて私。 ホントはかなり口が悪くて、先輩の前ではいつも猫被ってたんだ。 そんな私を見て、麻恵はスッゴク驚いていた。 当たり前だとは思うけど。 でも、この時素を見せたおかげで、麻恵とは和解して、親友になった。 「とにかく、ここから出ようか。麻恵」 「!もちろん。佐弥夏」 私達はその後、1年生くらいしか通れなさそうな小窓から脱出した。 後日、私達を閉じ込めた先輩は、私達に土下座しながら泣いて謝ってきた。 たぶんお父さんがなんかしたんだとおもう。
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