絶望の瞬間と新しい可能性

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話は唐突に始まった。 私の家には勉強会をすると言うことで、恵里佳が来ていた。 太陽は五月蝿いから、翼と遊んでこいと家から追い出した。 「ねぇ、天ちゃん。ここは?」 「ここは――」 恵里佳は可愛い顔に似合わず勉強が出来ない。 流石に太陽ほどバカな訳じゃない。ゆっくり説明してあげたらちゃんとわかるようになる。 そんな勉強会ももう終盤に入り、とうとう今日やる分はすべておわった。 「はぁー、終わったぁ~」 恵里佳は伸びをして、体を解す。勉強ばっかりで疲れたもんね。 勉強が終わり、クラスのことや好きな人のことを話していた。 いわゆるガールズトーク。 そんなピンクな空気の中、この話をすることになった。
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