絶望の瞬間と新しい可能性

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「柏木君はバスケやるのに、天ちゃんはやらないの?運動神経あるのに」 本当に唐突だった。 でも、正直言うとありがたかった。 ずっと隠したままなのも嫌だったんだ。 確かに思い出したら切なくなるし、悔しい気持ちでいっぱいになりそうになるけど、恵里佳になら、話せる気がするんだ。 それに、佐弥夏さんと翼は私のこと知ってるみたいだから、わかってるみたいだけど。 ホント、あの親子は何者なんだろうか。 一番気になるなは太陽だ。 未だに太陽は私のことを気にしてるっぽい。 たまにすっごく辛そうな顔するし。 バカだけど、すっごく優しいお兄ちゃんには、私のことなんて気にしないでバスケをしてほしいから。 そろそろ私も吹っ切れないとね。
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