絶望の瞬間と新しい可能性

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「よし。プチ反省会はもう終わりにして、早く外いこ」 「はい!」 別に反省会をする気じゃなかったけど、なんだか美桜さんの役に立てたみたいだし、よかったかな。 私と美桜さんは、更衣室から出て外に行こうとして小走りをした。 そこで気づく。 「あ、美桜さん。私更衣室に忘れ物しちゃいました」 「え。大事なものなの?」 「はい。お母さんからもらったお守りみたいなもので」 「そっか。じゃあ取りに行ってきなよ、私待ってるから」 「いえ、美桜さんは先に行っててください。取って来るだけなんで」 私は美桜さんにそう言って、さっきまでいた更衣室に走って戻った。
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