絶望の瞬間と新しい可能性

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「でさ。私、あんたたちに聞きたいことがあるんだ」 折っちゃえばいい。 だから、決定打を撃つ。 「な、何よ……」 私が何をしてくるかわからなくて怖いのか、目の前の子たちは怯んでいる。 だけど、私は情けなんかかけないから、とことん攻撃を繰り出す。 「私が試合に出たからって、私にどうしてほしいわけ?先輩と喋るな?それとも……、部活を辞めろ?」 「そ、そんなこと、言ってないでしょ?!」 「じゃあなんで私に喧嘩なんて吹っ掛けて来たわけ?私がムカついたから?邪魔だから?そんなの知らない。私にどうかしてほしくて、私に喧嘩を吹っ掛けて来たんだよね?」 最後の言葉は、〝一応〟笑って言ってあげた。 声色も怒ってるときより少し高くして、私が怒ってなんていないと、認識させるために。 ……怒ってないなんて、真っ赤な嘘だけど。 「喧嘩なんて吹っ掛けてないわよ。あんたが勝手に喧嘩だと思ってたんじゃない?」 私が怒ってないことに気付いたのか、恐れなどありませんと言った感じで、私に言ってきた。 この子、バカだなぁ。 「ふぅん。ならそれでもいいけど。いい加減、質問に答えてくれない?私がムカつくって言ってきて、どうしたかったの?」 残念だったね。 もう、優しくなんてしてあげないよ。
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