35人が本棚に入れています
本棚に追加
「でさ。私、あんたたちに聞きたいことがあるんだ」
折っちゃえばいい。
だから、決定打を撃つ。
「な、何よ……」
私が何をしてくるかわからなくて怖いのか、目の前の子たちは怯んでいる。
だけど、私は情けなんかかけないから、とことん攻撃を繰り出す。
「私が試合に出たからって、私にどうしてほしいわけ?先輩と喋るな?それとも……、部活を辞めろ?」
「そ、そんなこと、言ってないでしょ?!」
「じゃあなんで私に喧嘩なんて吹っ掛けて来たわけ?私がムカついたから?邪魔だから?そんなの知らない。私にどうかしてほしくて、私に喧嘩を吹っ掛けて来たんだよね?」
最後の言葉は、〝一応〟笑って言ってあげた。
声色も怒ってるときより少し高くして、私が怒ってなんていないと、認識させるために。
……怒ってないなんて、真っ赤な嘘だけど。
「喧嘩なんて吹っ掛けてないわよ。あんたが勝手に喧嘩だと思ってたんじゃない?」
私が怒ってないことに気付いたのか、恐れなどありませんと言った感じで、私に言ってきた。
この子、バカだなぁ。
「ふぅん。ならそれでもいいけど。いい加減、質問に答えてくれない?私がムカつくって言ってきて、どうしたかったの?」
残念だったね。
もう、優しくなんてしてあげないよ。
最初のコメントを投稿しよう!