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「…言葉を信じられへん言うから態度で示そうとしてるんやんけ!ソレも拒否か?」
ブスッとした拗ねた口調で唇を尖らせ横山は村上に語りかける。
「ちゃうやん…、こんな場所でされても尚更信じられへんっ」
背けていた顔をゆるゆると戻しながら横山を見上げる村上は照れたような恥ずかし気な表情で告げた。
「…それに…、」
「?」
村上の肩口に鼻先を擦り寄せ言葉の続きを促す。
「今日久々にメンバー全員集まるから…亮とか早く来そうやん…」
横山と村上の会話に自分の名前が出て来て焦る錦戸。このまま狸寝入りしとくか声を掛けるか…。そう悩んでいると横山がチラリとこちらに顔を向けた。勿論、村上からは死角になっている状態で。
「ほな、この話はもうおしまいな?俺みんな来るまでゲームするからコーヒー買うて来てや?」
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