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「ほな、この話はもうおしまいな?俺みんな来るまでゲームするからコーヒー買うて来てや?」
村上の腿をぽんぽん叩きジーパンのポケットから小銭を取り出し渡す。
「…」
無言で受け取り村上はがに股でドスドス音がしそうな程大袈裟に歩いて行った。
部屋から出て行ったのを確認して横山は後ろを振り返り錦戸を呼ぶ。
「…亮」
錦戸は目を閉じたままむくりと起き上がり横山の視線を無視して、さてどんなテンションで熟年をからかおうかと悩んだ。ここに渋谷でも居たらまた違っただろうが。
中々反応を見せない錦戸に痺れを切らせ横山は大きめな声で今一度呼ぶ。そこには顔を真っ赤にさせた横山がソファの背に突っ伏していた。
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