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ヒロはずっと不思議に思っていた事を聞いた。
「あの…。裁判にかけられて…。」
「あー、天国裁判ね。」
「天国裁判?」
「そう。天国に行くか地獄に行くか。それを決める裁判だ。あの法廷は実は、地獄の針山の山頂にあるんだ。天国に行く者には眩しい光と共に馬車が迎えに来る。地獄に行く者には暗闇に落とされ、トロッコで針山のふもとへと運ばれる。昔はほとんどが天国行きだったらしんだが、最近は厳しくなったようだね。聞いてみると昔なら天国行きほどの罪も今じゃ地獄行きだ。」
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