20人が本棚に入れています
本棚に追加
「ははっ、聞いた通りの新人さんだね」
頭に?マークを浮かべている私を笑っている目の前の見ず知らずの人に、再び腹が立ってしまい私は眉間に皺を寄せた。
他人に笑われるのって気分悪い。
「ね、それより急がなくていいの?また部長に叱られちゃうよ?」
「…ッ!そうだった!」
私は本来の目的を忘れていたようで、ハッとした。
今は、何でこの人が私が急いでいる事を知ってるのかとか、そもそもこの男は何者なのかとか考えている場合じゃないっ。
早く戻らなきゃ!
「あっ、ありがとうございました!」
今この男に礼を言うのは尺だが、とりあえずもう一度頭を下げてから私は猛ダッシュで、営業部に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!