いつもと同じ。はずの朝

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「んーっ…むにゃむにゃ…」 …僕はそんな、言葉にもならないような声で目を覚ます。 でも… 窓から入ってくる日差しがあまりにもあたたかくて… また眠りについてしまいそう…。 すると… メイドさんが慌ててお部屋にはいってきて、 「お嬢様ー?おきてくださいですわ。もうこんなお時間ですわよ~」 そんな風におこされた僕はびっくりしてベットから跳ね上がって… 「な、なんでメイドさんがっ?! そ、それに今なんて…お、お嬢様っ?!」 思わず叫んじゃったよ… …でも、それも当然かぁ。僕はいままで、メイドにおこされたことなんて、一度もなかったから… と、いろいろ考えながらも、驚きを隠せない僕にメイドさんは、 「はじめましてお嬢様。今日は、とても重要なお話がありますので、お邪魔させていただいたのですわ。」 「とても…重要なお話…?」 僕は何か悪いことでもしたのかと、不安になりながらも聞き返した。
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