One

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「‥朝?」 隣には誰もいない 閏くんは‥ 「功黄くん、」 「じ、閏くん‥熱、大丈夫?」 「うん!」 昨日とは違う笑顔 まだ熱は軽いのかな 「病院行きますか」 「びょ‥いん?」 やっぱり彼は不思議 でも、そんなとこも 僕が気に入った理由だから ――‥ 「はい、お薬」 「‥苦いやつ」 「大丈夫だよー」 診察を終え、車にたどり着いて マスクしてちょっと怠そうな閏くん あんな雨の中に ずっとうずくまってたんだから そうなっても仕方ないよ 「功黄くん‥瞼が重い‥よ」 「熱ですからね 眠ってもいいですよ」 「うん‥」 車の助手席で 寝息を立てはじめた .
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