One

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彼には言わなかったけど 先生とかには、 総合病院に行かなきゃならないって言われた 薄々感づいてたけど、 彼は不思議過ぎるんだ 名前がわからないって そもそもがおかしい 僕が出会う前に、彼に何かがあった‥ってことだ 熱が引いてからだけど病院に連れて行かなきゃ‥ 「‥みや‥び」 「え?」 ぴくっと指先が動いて そのまま閉じた瞼から零れた雫 初めてみた彼の涙 車を停めて彼の瞼をそっとなぞる 「‥閏‥」 彼は苦しくて辛い過去がある 僕が助けてあげないと ‥記憶が戻る、その時まで .
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