One

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「っ‥」 目の前の世界がゆらゆら揺れる 僕‥は 「ん‥ぅ、」 「閏くん、起きました?」 「功黄‥くん、?」 あれ、ここ‥ 功黄くんのベット? さっきの夢は‥ 「閏くん、いろいろ聞きたいことあるんですけど」 「ん?」 「雅くんって誰?」 ‥え? 僕、声に出してた? 「大丈夫ですよ、僕は誰にも言わないから」 「‥ぅ、えぇ‥んっ」 「泣かないで」 "‥泣かないで" 「雅‥ぃ」 僕は雅を知ってる きっと大切な人 でもどんな人かわからない 思い出そうとする度に どこかがずきずきするから 泣き虫な僕を許して‥ 「雅くんは閏くんの大事な人なの?」 「わからない‥ でも功黄くんも大切な人 僕を助けてくれたもん」 「ふふ、ありがとう」 「功黄く‥ん」 僕は何か大事なものを忘れてる .
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