血と牙

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弥勒は驚いた様子で犬夜叉の苦しそうな横顔を見つめた。 「楓様に診て頂こう。」 弥勒は言った。 「放っときゃそのうち…」 「いや、その様子、普通ではない。お前、自分でそうは思わんのか。」 「……」 「少し休もう。それとも背をかすか?」 弥勒は犬夜叉の前に屈み込んだ。 「な…何言ってやがる!」 犬夜叉は立ち上がるとふらふらと歩き出した。 「…」 弥勒は黙ってその背中を追った。
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