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最悪だ…最悪だ最悪だ最悪だっ なんで私の隣の席がこいつなのよぉ… 遡ること一時間… 「今日は転校生が来てます。入りなさい」 教室は女子のざわめきでいっぱい。なんだけど一瞬で静まった。だって… 「黒谷和です、よろしく」 入って来たのは髪の毛ボサボサのメガネ男子だった。しかも暗いしダサい! そりゃ女子も静まり返るでしょ… 「黒谷の席は…桜庭の隣な」 うわ…最悪…でも話し掛けたら意外と気さくだったりして♪ 「私、桜庭友里亜です!よろしくね!!」 「……」 シカトだ…最悪だぁーっっ っとまあこんな感じです。私の気持ちわかってくれましたか⁉この人の暗いオーラが私にも伝わってきそう… そんな事を考えてると親友の結芽が声をかけてきた。 「友里亜も大変だね〰いきなり隣がこいつなんてさ(笑)」 「最悪です…」 「ま、がんばれや(笑)」 「他人事だと思ってぇ…」 「他人事だもーん♪」 「はーっ!?」 いっつもこんな感じで何でも話せる大事な友達。
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