第二十三章

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スー…  「「「「「!?!」」」」」 幹部は開いた障子を見て驚いた。 勿論、そこに居るのは 芹沢、新見。 別に、この二人に驚いた訳では無くこの二人の“表情”に 驚いたのだ。 「…芹沢さんと新見さんが… 泣きそうな…顔をしてる…」 藤堂は思わず口にそう出した …藤堂が言うように 二人は泣きそうに悲しそうな 顔をしている。 (蒼空が居なくなった時は 芹沢と新見だけの時に男泣きをしていたそうだが。) 「山南よ、お前は良い奴だった。 山南のように頭を使い、行動する者は此処には余りいないからな… …山南、ありがとう。」 「山南…。 同じ副長として本当に何時も 助けてもらった… ありがとう。」 二人はそれだけ言って 部屋を出て行った。 きっとまた泣くであろう2人に山南は「私こそ、ありがとうございました」と閉じた障子に向かって呟いた。 ・
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