悪夢の元旦

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総理官邸 電話を切った統合幕僚長が 総理大臣に向き直り 「総理… たった今、4人の優秀なパイロットと 戦闘機が2機失いました そして、爆撃機により新田原基地の滑走路は使用不能になり こちらでも沢山の死傷者が出ています」 統合幕僚長は怒りと涙をこらえながら報告した 「ああ… 分かっている」 総理大臣はただそう呟いただけだった <分かっているだと? ふざけるな! 分かっていたら なぜ、彼らに交戦許可を出さなかった!> 心の中で統合幕僚長は そう思いながら 続けた 「また、沖縄には国籍不明の軍隊が上陸 在日米軍が抵抗中ですが 押されています 各自衛隊からも交戦許可要請が出てますが どうしますか?」 「それは、何処の国の軍隊だか分かるか?」 うつむきながら 総理大臣が聞いた 「95式歩槍にZ10攻撃ヘリ… 明らかに中国軍です 自衛隊に交戦許可を出しますか?」 統合幕僚長は答え 最高指揮官の命令をまったが 返ってきた答えは 「交渉許可なんて出せない! あの国は 大切な貿易国だ 今後の和平交渉に支障を来すだろ」 官房長官が割って入った 「全くだ それに 国民の税金が無駄に使われるだろう 君はそんなことも分からないのか?」 防衛大臣以外も頷いていた 統合幕僚長は この二人を 殴り倒したかったが 防衛大臣が抑えるように 首を振ったのを見て こらえ 「では、自衛隊を沖縄から撤退するようにと?」 総理大臣は 「ああ、そうしてくれ それと、米軍にも過度な反撃は控えるようにと連絡してくれ」 「了解しました…」 統合幕僚長は そう言い 部屋を出ていった 「自分も彼の手伝いをします」 と言い 統合幕僚長の後を追って 防衛大臣が部屋を出た そして、 統合幕僚長を引き止め 「統合幕僚長 さっきは よく抑えてくれた そして、君に提案が有るんだが 耳を貸してくれ」 統合幕僚長は 耳を貸すと 防衛大臣は 有ることを言った それに、統合幕僚長は目を丸くして 「そ、それは… 幾ら何でも…」 「この国を 救うには これしか無いと思うが?」 「しかし、我々には警察件が有りません…」 「そこは、私が何とかしよう で、出来るのかね?」 「はい、出来ますが… 少し考えさせてください」 「では、明日答えを聞こう 手回しはしておく 良い答えを待ってるよ」
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