撤退戦

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2015年1月4日(悪夢の元旦から3日後)-日本海上空 あの日の翌日 中国と朝鮮連合は宣戦布告し 日本全土に侵攻を開始した しかし日本政府は和平交渉に支障が出るとして 自衛隊の反撃を許さなかった そして 防衛大臣と統合幕僚長は有る作戦を結構した 「JAWACSより各機聞け 統合幕僚長からの訓示だ」 そこにはF-15J改Ⅱ、F-2、EF-2000J台風、退役したF-4EJ改、無理矢理武装したT-4改 所属は千歳から新田原まで日本中の自衛隊機が集結した そして、統合幕僚長の訓示が始まった 「この作戦に参加してくれたら諸君 ありがとう 作戦を説明する 作戦は住民の避難だ 諸君にはその足止めを頼む だが、護衛艦隊は既に 太平洋側に退避し 米軍にも要請したが 無能な最高指揮官の所為で 撤退を始めている為 支援は絶望的だ 勿論、この作戦は私たち幕僚長の独断の作戦で 最高指揮命令違反だ しかし、この作戦は後世に残るだろう また、一部の部隊は今後の作戦の為に 参加出来なかった部隊も居ることを忘れないでくれ また、私たちは別の作戦をするため諸君の最期を見届けられない だから、必ず生きて帰って来てくれ 各機、交戦を許可する 侵略者共に一杯食わせてやれ」 次の瞬間 空の防人達の歓声と共に 「了解! バイパー隊 交戦!」 「各機幸運を祈る オーディン隊 交戦!」 「愛国心を見せてやれ ライジング隊 交戦!」 「各機 他の隊に遅れをとるな ワイバーン隊 交戦!」 「我々に 英霊の導き有らんことを ソード隊 交戦」 「各機生きて帰りましょう エンジェル隊 交戦」 と次々に交戦を開始した 一方地上では 敵部隊が上陸している中 国民保護サイレンが鳴り響く街中を 敵部隊を抑えながら 民間人の救出活動を行っていた 「こちら本部 民間人の避難はまだか? 敵がそちらに来るのも時間の問題だ」 「こちら、救出部隊 まだだ、トラックが足りない」 「なら、96WやLAVも使え」 「了解 それと避難誘導に従わない 馬鹿共はどうしたら良い? 置いていって良いか?」 「それは出来ない 殴り飛ばしてでも 乗せろ」 「…了解」 「こちら、第1戦車大隊長 敵部隊の数が多すぎる 防衛ラインを突破されるのも時間の問題だ 幾ら、10式でも 無理が有るぞ 74でも良いから送ってくれ」 「こちら本部、 74式戦車も出払ってる 」 「なら どうすりゃ良いんだ!」 「車長 上に朝鮮のコブラ!」 「何! しまった…」
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