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「でもお父さん、最初に、倉橋を射殺した時の発砲音はどうなるの? そちらも聞こえてしまったら駄目じゃ無い?」
「確かにな」
娘の問いに、松原は言葉に詰まる。
「例えば、ペットボトルでも使って、サイレンサーを作れば良いんだよ」
祖父が黙ってしまったことに気がついた祐輔が口を挟む。
「銃口をペットボトルの口に当てて発砲しても、多少の静音効果はあるんだよ。何発か撃ったら駄目になるらしいけど、二発くらいなら保つんじゃ無いかな?」
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