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いままで午後七時半までの勤務時間だったが、そのシステムが開始すると六時までの勤務となる。切手の販売や郵便の受付業務、そして防犯として常駐していたが、その後者の業務は無くなってしまうからだ。それは、当然給料にも響くのだ。首にならなかっただけましなのかもしれないが、それでも割り切れない思いは当然持っていた。
ノートを閉じ、時計を眺めると、時刻は彼のあがりである七時半になろうとしていた。その時刻を確認し、中山はため息を一つ吐くと、さて、とたちあがる。玄関の外を見ると、雪が積もり、銀世界へと変貌していた。
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