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「それは、困りましたね。ただ、まだお戻りでは無いですよ」
中山が応えると、江坂は少し不満そうな表情を浮かべ、
「気になるので、あたりを見てきます」と、玄関に向かい、セキュリティーカードを使って扉を開いた。
「私も」
中山は思わず協力を申し出ていた。この様なことは機械にはできないだろう? と言う思いがあったのかもしれない。もしくは、先ほどの音が気になったのか? とにかく二人は揃って外に出ると、うっすらと積もった新雪を踏み分ける。
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