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「ええ。有効射程一メートル程度と言いますから、かなり近接しないと当たらないでしょうね」
拳銃の脇にかがみ込みながら、芦浦刑事が返事をする。
「となると、顔見知りの可能性が高いな」
夏木警部が芦浦刑事の言葉を受けて応えた。
「そうですね。もっとも、こんな場所に一緒に来ている時点で顔見知りでしょうけど」
「確かにな」
夏木警部は芦浦刑事の言葉に一瞬不満そうな表情を浮かべたが、それでも同意した。
「死亡推定時刻は?」
「発見者の証言から考えるに、だいたい七時から七時半までの間と思われます」
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