雪の降る夜の問題
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「中山さんはそろそろ上がりですか?」 「そうですねえ、あと一時間ほどで勤務時間は終了です」 彼は、その日の売り上げを記した伝票の束を机の脇に押しやり応える。 「どうです? 新しいシステムには馴れましたか?」 中山はそう訪ねると、少し寂しげな表情を浮かべる。 「ええ、私はね。社長は」 クラエと呼ばれた男性はそう言うと、彼の背後で必死に端末と格闘している背広姿の男性を振り返る。
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