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「先生!!」
「どうしたのかね?」
なぜかあわてている新米ナースに医師は言う。
「その、今日死んだ荒沢なぎさ君の部屋でもう一人死んでるんです!」
「な、なんだって!?」
ナースの言葉を聞いた瞬間医師は急いでナギの部屋にいった。
すると
「こ、これは…」
ついさっきなぎさ君の病室に入ってきた青年が胸のあたりを真っ赤にそめてなぎさと同じベットで手をつなぎながら死んでいた。
花瓶がわれていることから、たぶんその破片で自分の胸を刺したのだろう…
いったん二人を放そうと医師は二人の手をひっぱるがその手は離れる気配が全くなかった。
そして、医師は目を見張る。
なぜかって?
それは
―二人の顔があんまりにも幸せそうだったから。
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