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もんぐん
モグラ女:カフェ店長
単細胞:主人公、高校生
友人1:短髪ヤンキー顔、噂好き、世話焼き
友人2:メガネ、面倒臭がり、お姉様らぶ
友人3:おばかさん、天然、ちび
"不思議な人がいるんだ。"
そう口火をきったのは決して秀でたものがない特筆すべき点のないまこと凡庸な男、nameである。
"公園のお姉さんのこと?"
そのnameの言葉にいち早く反応したのはクラスで1番のヤンキー顔をしたオカン的ポジションの男であった。彼は噂話が大好きで、この手の話はとうの昔に耳に入っていたようである。
"うん、ってなんだ知ってるんだ"
"知ってるも何も見たもの俺"
"うそまじで?"
"マジバナ!"
"綺麗な人っぽかったよね"
"肌全然露出してなかったからよくわからんがな綺麗なお姉さんだった"
"お姉さんだと!?"
お姉さんという言葉に反応したのは、見た目軟派中身は硬派。今時珍しい、昭和臭い考えを持った男である。彼らの話に興味なさそうに携帯をいじくり倒していた彼はお姉さんという言葉に反応した。お姉さん好き、年上好き、熟女好きなちょっと変わった男は、だんだんと顔をもとの整った顔の面影のないほどにやつかせよだれをたらしていた。そっとハンカチをポケットから取り出しよだれを垂らしにやついている男に手渡すのは女子より確実に女子力の高いであろう男、春彦である。いつも4人でつるんでいる。中学からの友人だ。
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