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政宗「アンタ、また来たのか」
松永「ごきげんよう、わざわざ出迎えに来てくれたのかね?」
小十郎「テメェ…一体何のようだ」
松永「いや、何…今日は何やら催しがある日らしいのでね、せっかくだから私も楽しませて貰おうと思ったのだよ」
政宗「どうせろくな事じゃねぇんだろ」
小十郎「油断召されませぬよう…何を企んでいるかわかりませぬ故」
松永「そう警戒せずとも、今日は問答無用で扉を爆破したりはしないよ…寧ろ選択権は卿らにある」
政宗「Ah?いったいどういう…」
松永「とりっく おあ 六爪」
政宗「…………は?」
松永「聞こえなかったかね? とりっく おあ ろくs」
政宗「二度も言わなくてもわかるわ!アンタの口からその言葉が出てきたのに驚いたんだよ…しかも何か変わってるし」
松永「そうかね?あぁ、因みにとりっくを選ぶと爆弾兵が門に突っ込むからそのつもりでいたまえ」
小十郎「くっ…結局いつもと同じじゃねぇか!」
松永「いや、今回はもう一つ選択肢があるのだよ」
政宗「…どうせろくなもんじゃねぇんだろ」
松永「なに、右目を一晩貸して頂きたいのだよ…門や刀に比べれば微々たるものだろう?」
政宗「なにいってやがる…小十郎だって譲れねぇ大事なモンだ。そう易々と渡すかよ…それに小十郎が素直に着いて行くわけn」
小十郎「わかった、一晩…テメェのとこに行ってやるよ」
政宗「what!?」
松永「ほう…右目は物分かりがいいな」
政宗「ちょ、ま…お前、自分が何言ってんのかわかってるのか!?」
小十郎「政宗様…小十郎とて松永なんかと一晩一緒にいるなど嫌でしかありませんが…小十郎が我慢すれば被害が最小で全て収まるのです」
政宗「それでも駄目に決まってるだろ!第一、アイツはお前を快く思ってねぇだろうし…痛め付けられたりするかもしんねぇだろ」
松永「心外だな…私がそんな酷い事をするとでも?」
政宗「Ah?じゃあ他に何するってんだよ?」
松永「なに…少しばかり弄らせて貰って、私なしでは生きられないようにするだけだよ」
政宗「余計質が悪いわ!!」
小十郎「ふん…何だ、そんな事か」
政宗「そんな事!?」
小十郎「残念だが…どれだけかかろうがそれは無理たぜ、松永」
松永「ほぅ…それは何故かね?」
小十郎「俺はもう既に政宗様無しでは生きられない身…テメェが入る隙間なんかねぇんだよ」
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