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「Σ痛ってぇぇええ!!」
家中に響き渡る奇声と共に父さんは飛び起きた。
哉「おはよ、昼ご飯だって」
俺は何も無かったかのように振る舞い、父さんの起床に役立ったスリッパを玄関へ戻しに行った。
「――…や、やられた…」
父さんが一人落ち込みながら、叩かれた場所を手で撫でていることなど気にしなかった。
―――――――――
―――――
―
‐午後2時頃‐
家に一本の電話が入った。
「哉大ー!ちょっと来てー」
電話を出た母さんが俺を呼んだ。
哉「なに?」
「ちょっとお願いがあるんだけどいい?」
哉「うん。」
「今、おばあちゃんがこっちに向かってるみたいで駅まで迎えに行ってくれる?」
急な話にビックリした。
まぁ、やることないし
気分転換に行くか…
哉「うん、わかった。行ってくるよ」
「本当に!?助かるわ~ありがとう!」
母さんはそう言って家事を再開させた。
そして俺は一人、駅に向かった。
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