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哉「あ、あぁ…」
俺はポケットから携帯を取り出し、早瀬に渡した。
早瀬は慣れた手つきで携帯を操作し、すぐ返ってきた。
蘭「じゃあ、また連絡しますね!さよなら~」
彼女はそう言って走って行った。
俺の携帯のアドレス帳にはしっかりと【早瀬 蘭】の文字が入っていた。
携帯をポケットにしまい、改札へ向かうと丁度いいタイミングで婆ちゃんが出てきた。
哉「婆ちゃん!」
「哉大!迎えに来てくれたの?ありがとね~」
婆ちゃんの荷物を持ち、家に向かい歩きはじめた。
―――――――――
――――――
家に帰ると携帯が震えた。
ブーッ…ブーッ…
表示されたのは【早瀬 蘭】の文字。
メールを開くとさっきの礼の言葉が並べられていた。
俺は「どういたしまして。次からは気をつけろよ」とだけ書いて送った。
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