第三話

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哉「あ、あぁ…」 俺はポケットから携帯を取り出し、早瀬に渡した。 早瀬は慣れた手つきで携帯を操作し、すぐ返ってきた。 蘭「じゃあ、また連絡しますね!さよなら~」 彼女はそう言って走って行った。 俺の携帯のアドレス帳にはしっかりと【早瀬 蘭】の文字が入っていた。 携帯をポケットにしまい、改札へ向かうと丁度いいタイミングで婆ちゃんが出てきた。 哉「婆ちゃん!」 「哉大!迎えに来てくれたの?ありがとね~」 婆ちゃんの荷物を持ち、家に向かい歩きはじめた。 ――――――――― ―――――― 家に帰ると携帯が震えた。 ブーッ…ブーッ… 表示されたのは【早瀬 蘭】の文字。 メールを開くとさっきの礼の言葉が並べられていた。 俺は「どういたしまして。次からは気をつけろよ」とだけ書いて送った。
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