終焉

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―このことは誰にも言ってはいけないよ― 優しい声、 愛おしい人 ずっとずっとずっとこんな幸せが続くと思っていた いや、錯覚していた ふわりと甘い香りが鼻をかすめる 季節はずれな、 淡い色に染められた桜 じんわりと体温が上がっていくように色づいていき やんわりと花開く まるで夢の中だ ふわふわ、 ふわふわと あぁ、 ここはどこだっけ とても儚くて美しい場所 大切な、場所
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