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俺がこの世に生を受けた時、隣に俺と同じ様にまた生を受けたヤツが居た。俺と同じ石から生まれて同じ呪いの証を目の下に刻まれて生まれて来たヤツ。
「あー」
「ちょっと、俺に凭れるの止めてくれるかい?刹君は重いから特に、俺このまんまじゃ潰れるじゃんか図体デカイんだから無駄な筋肉つけてさー」
「うっせーサボり」
「刹君もねー」
そう、今俺が背中合わせで凭れ掛かったヤツがソイツ。口はハッキリ言う迄もなく最悪に悪い。
一応、俺とコイツは同じ石から生まれた為に双子とされてはいるが全然何一つ似てねぇ。似てるとするなら証と種類くらいじゃねぇか?
顔は女みてぇだし。体細ッこいし。
そんなヤツと双子…
無理にも程があんだろ。
だが、聖牙が言うならそうなんだろうな。
てか逆らえねぇし。
「刹君あんま授業サボると単位落とすよ、刹君馬鹿だから」
「黙れ粕。
言っとくがな、俺はこーみえても頭はキレんだよ。誰が単位なんか落とすかバーカ」
「こう見えてもって…プフフ、刹君自分が見た目からして勉強出来なさそうな馬鹿って知ってたんだねプフフ」
「な」
わざと変な笑い方しやがる…
マジコイツ俺の双子?てかコイツが俺の兄貴?
おいふざけんじゃねぇよ!!んなヤツが兄貴なんざ認めねぇかんな、神も仏もねーぜ全くよ!!!
ハァ、と溜め息を吐く。
あーでも何で俺はコイツの側に居るのか理解不能。俺は持っていた炭酸飲料が入ったペットボトルのキャップを開けて飲む。
「刹君って童貞?」
「ブッフー…ゲホッゴホッゴホッ!!」
「うっわーきったなーい」
「ゲホッ、てめっ…ゴホッゴホッ」
コイツ今すぐ殺してぇ
「その反応からして、まだとかぁ?やっだー刹君もう17なのにまだなんて奥手ぇ~ww三十路まで守って妖精さんになるんだね魔法使いになるんだねっ」
「ちげえよ!
てか、んなもん当の昔に……っ//!何言わせ様としてんだ粕マジ殺すぞ!!!てかテメェはまだなんだろどうせ、ざまぁ」
「まだに決まってんじゃん。
俺まだ17だし。何盛ってんだよって感じしかしませーん。やっだぁケダモノだわー」
「てんめっ~!」
コイツはもうウザいの塊だと確信した。
前々からそうだったけど。
ケラケラと可笑しそうに笑うコイツに俺はシカトをした。構うから調子に乗るんだコイツ。
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