双子バッテリー

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中学三年目の春の朝、俺は、弟、将弥と共に、学校に向かっていた。 「なぁ、将人、なんか桜少なくね?全然咲いてねぇじゃん?」 「まぁ、まだ4月初めだからな、これからだろ?」 「なるほどね!」 そんなぐだらない会話。 俺と弟の将弥とは双子だ。 一卵性で産まれてきたので顔はそっくりだか、性格は真反対。 そんな俺達は、親父の影響もあり、小さい頃から野球をやっていた。 いつも、うるさく、目立ちたがり屋の将弥がピッチャーで、俺が、キャッチャーだった。 それは、本格的に、初めても変わらずだった。 .
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