16人が本棚に入れています
本棚に追加
中学三年目の春の朝、俺は、弟、将弥と共に、学校に向かっていた。
「なぁ、将人、なんか桜少なくね?全然咲いてねぇじゃん?」
「まぁ、まだ4月初めだからな、これからだろ?」
「なるほどね!」
そんなぐだらない会話。
俺と弟の将弥とは双子だ。
一卵性で産まれてきたので顔はそっくりだか、性格は真反対。
そんな俺達は、親父の影響もあり、小さい頃から野球をやっていた。
いつも、うるさく、目立ちたがり屋の将弥がピッチャーで、俺が、キャッチャーだった。
それは、本格的に、初めても変わらずだった。
.
最初のコメントを投稿しよう!